博物館での展示は、常設展と企画展から成る。 1.常設展 (1)常設展の構成 博物館の常設展示は、総合展示、部門展示およびラプラタ記念ホールの展示の3つから構成されている。 ●総合展示 1.日本列島と四国のおいたち ●部門展示 人文:焼物のうつりかわり/阿波の美術工芸/徳島の歴史・民俗資料 など ●ラプラタ記念ホールの展示 主な展示資料: (2)部門展示の展示替え 部門展示(人文)では、テーマを決めて随時展示替えをしている。平成15年度は次の展示を行った。 ●館蔵 阿波の近世絵画 (3)トピック展示 博物館では、購入や寄贈・寄託の受け入れなどにより、収蔵資料を充実させている。しかし、それらの多くは、収蔵後すぐに展示する機会が訪れるわけではない。そうした未公開資料の活用を中心として、常設展に変化をつけるため、ラプラタ記念ホール出口に展示ケースを設置し、話題性のあるテーマなどを取り上げた小展示を行うことにした。 ●地学分野新着資料 2.企画展 平成14年度は、次の3回の企画展を行った。 (1)第1回企画展「歴史を決めた戦い−信長の台頭から家康の覇権まで−」 この企画展は、織田信長が全国統一を押し進めた16世紀後半から、徳川家康が徳川氏の覇権を確立した17世紀前半に至るおよそ50年間に行われた長篠合戦などの4大合戦を紹介した。 ●期間 平成15年4月22日(火)〜5月25日(日) ●会場 博物館企画展示室 ●展示構成と主な展示資料 ●展示資料点数 合計103点 ●観覧料 一般400円/高校・大学生200円/小・中学生100円 ●期間中の観覧者数 5,341人 ●企画展関連行事 (2)第2回企画展「平成15年度アイヌ工芸品展 アイヌからのメッセージ―ものづくりと心」 財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構がアイヌ文化の普及を目的に毎年開催している工芸品展を、平成15年度徳島で開催した。 ●主催 徳島県立博物館、徳島県立21世紀館、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構 ●後援 国土交通省、文化庁、徳島市、徳島市教育委員会、北海道、北海道教育委員会、社団法人北海道ウタリ協会 ●期間 平成15年7月19日(土)〜8月31日(日) ●会場 博物館企画展示室・21世紀館多目的活動室 ●展示構成 ●展示資料点数 実物資料 149点 ●観覧料 無料 ●期間中の観覧者数 10,429人 ●企画展関連行事 ●同時開催行事「アイヌ文化フェスティバル」 アンモナイト類は、古生代シルル紀に出現し、恐竜時代の海で大繁栄した後、中生代白亜紀末に絶滅した軟体動物頭足類の一群である。これまでに知られているアンモナイトの化石は1万種を越え、直径数センチのものから2mちかくの大きさになるものまで、また、殻の巻き方でも平面巻きのものから巻きが解けたり塔状に巻いたものまで、実に多種多様である。 ●期間 平成15年10月17日(金)〜11月24日(月) ●会場 博物館企画展示室 ●展示構成 ●展示資料点数 合計約450点 ●観覧料 一般200円/高校・大学生100円/小・中学生50円 ●期間中の観覧者数 9,095人 ●企画展関連行事 3.特別陳列 (1)知里幸恵生誕100年記念巡回展 自由の天地を求めて〜知里幸恵『アイヌ神謡曲集』への道〜 知里幸恵は、ユカラやカムイユカラなどのアイヌ文学(口承)を、文字表記して著した初めての人として知られている。優れた業績を残しながら、19歳で夭折した知里幸恵の生誕100年を記念し、アイヌ文化フェスティバルの一環として企画された巡回展を、アイヌ工芸品展の開催にあわせて特別陳列した。幸恵の生涯と業績を遺品や、写真によって紹介した。 ●主催 知里幸恵展実行委員会、財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構、徳島県立21世紀館、徳島県立博物館 ●後援 国土交通省、文化庁、北海道、北海道教育委員会、社団法人北海道ウタリ協会、旭川アイヌ協議会、北海道新聞社、NHK札幌放送局、毎日新聞社、朝日新聞社北海道支社、読売新聞北海 道支社 ●期間 平成15年7月19日(土)〜7月27日(日) ●会場 徳島県立近代美術館ギャラリー ●主な展示資料 ●観覧料 無料 ●観覧者数 1,317人 平成11年に国から県下各機関に譲与された接収刀剣(赤羽刀)17口と、館蔵の刀剣、関連資料をあわせて展示公開した。 ●主催 徳島県立博物館 ●期間 平成16年1月27日(火)〜3月7日(日) ●会場 博物館企画展示室 ●主な展示資料 ●観覧料 無料 ●観覧者数 8,698人 (3)2003年度文化の森人権問題啓発展 文化の森5館と徳島県教育委員会(生涯学習課・人権教育課)との共催で、年2回の人権問題啓発展(同和問題啓発標語ポスター入選作品展と識字学級生の作品展)を行った。 ●主催 文化の森5館・徳島県教育委員会 ●期間 (1)2003年度文化の森同和問題啓発標語ポスター・資料展 ●会場 2回とも近代美術館ギャラリー・21世紀館多目的活動室・ミニシアター(ビデオ上映) ●入場者数計 2,325人 4.常設展の更新及び活性化に向けての取り組み (1)常設展更新に向けての取り組み 当館では、開館10周年をめどに常設展の全面更新を実現したいと考え、開館5年目にあたる平成7年度から館内での検討を行ってきたが、事業化は実現しなかった(年報7号参照)。その後、開館15周年目に当たる17年度にリニューアル・オープンする計画で、事業規模を縮小した基本案見直しを行い、予算積算などを行ったが、厳しい財政状況等もあって、依然として事業化は認められていない。 常設展の全面更新が困難な状況にあることから、現行常設展の手直しなどを進め、より利用しやすく、また、より変化の見えるかたちへと変えていくよう取り組みを始めた。 5.展示関係出版物 ■企画展図録・解説書 ●第1回企画展図録「歴史を決めた戦い−信長の台頭から家康の覇権まで」 ●第2回企画展図録「アイヌからのメッセージ―ものづくりと心―」 ●第3回企画展解説書「アンモナイトのすべて」
常設展は、徳島の自然、歴史、文化、自然のしくみ等が概観でき、また、全国的・世界的なかかわりについても理解できるよう、いろいろなテーマを定めて展示している。部分的な展示替えや資料の入れ替えは随時行っているが、基本的な展示の構成は開館以来変わっていない。しかし、開館13周年が過ぎ、常設展の更新(リニューアル)が大きな課題となっているが、財政的には非常にきびしく分割案や構造的なものをあまり変えない更新なども検討中である。いずれにしても常設展の更新はできるだけ早期に実現したいと考えている。
企画展は、専用の企画展示室を使って年3〜4回行うことにしている。各分野・分類群の館蔵コレクションの紹介、学芸員の研究成果に基づく地域自然誌や歴史・文化の紹介、全国的あるいは世界的な広がりの資料の展示など様々なテーマをおりまぜ、数年先までのスケジュールをたてて計画的に取り組んでいる。
しかしながら、予算の削減も行われ、開催回数を減らし、館蔵資料による特別陳列の回数を増やすことも考えなくてはならなくなりつつある。
「徳島の自然と歴史」を総合テーマとし、徳島の歴史と文化、現在の自然の姿が概観できるよう、次の7つの大テーマにそって展示が展開されている。
2.狩人たちの足跡
3.ムラからクニへ
4.古代・中世の阿波
5.藩政のもとで
6.近代の徳島
7.徳島の自然とくらし
総合展示とはちがった角度から、分野ごとの個別的、分類的な展示を行っている。
自然:いろいろな岩石/鉱物/いろいろな動物/生物の生活と自然のしくみ など
アルゼンチン共和国のラプラタ大学から寄贈された南アメリカ特有の更新世哺乳動物化石を展示している。
メガテリウム全身骨格(レプリカ)
パノクツス全身骨格及び甲羅
マクラウケニア全身骨格(レプリカ)
トクソドン全身骨格(レプリカ)
スミロドン全身骨格(レプリカ)
ヒッピディオン全身骨格(レプリカ)
ステゴマストドン頭骨(レプリカ)
4月1日(火)〜6月15日(日)
館蔵の近世絵画を紹介した。
●巡礼の世界
6月17日(火)〜8月24日(日)
四国遍路や六十六部廻国巡礼など、近世の阿波に見られた巡礼に関する資料を展示した。
●徳島城と天守閣
8月26日(火)〜1月18日(日)
江戸時代初期の徳島城について、絵図や写真等で紹介した。
●楠氏寄贈の美術品
1月20日(火)〜 2月22日(日)
鳴門の楠育治氏旧蔵品から、日本画や焼物などを展示した。
●復元青銅器
2月24日(火)〜4月18日(日)
復元鋳造された青銅器を展示し、つくられた当時の青銅器のすがたを紹介した。あわせて、銅鐸の復元鋳造を例に、当時の鋳造技術についても紹介した。
今後、年間数回の展示替えを継続していくことにしている。
9月12日(金)〜12月21日(日)
8月末に購入した資料を展示した。
●申(さる)
12月23日(火)〜2月1日(日)
平成16年の干支にちなみ、サルに関連する資料を展示した。
●牟岐大島の自然とくらし
2月3日(火)〜4月4日(日)
平成14〜15年度課題調査の成果を展示した。
[1]戦国乱世の時代
織田信長画像(兵庫県立歴史博物館蔵)
織田信長書状(東京大学史料編纂所蔵)
織田信長朱印状(東京大学史料編纂所蔵)
[2]長篠合戦
武田勝頼書状(東京大学史料編纂所蔵)
長篠合戦図屏風(大阪城天守閣蔵)
落合左平次道次背旗 複製(国立歴史民俗博物館蔵)
三河国長篠合戦図(当館蔵)
[3]賤ヶ岳合戦
豊臣秀吉画像(名古屋市秀吉清正記念館蔵)
柴田勝家像(柴田勝次郎氏蔵・福井市立郷土歴史博物館寄託)
賤ヶ岳合戦図屏風(岐阜市歴史博物館蔵)
加須屋真雄所用大身槍(長浜市立長浜城歴史博物館蔵)
[4]関ヶ原合戦
徳川家康画像(日光東照宮蔵)
石田三成画像(長浜市立長浜城歴史博物館蔵)
◎関ヶ原合戦図屏風(大阪歴史博物館蔵)
関原御陣立図(国立公文書館蔵)
徳川家康所用網代駕籠(日光東照宮蔵)
◎石田三成所用刀 ・名物石田正宗(東京国立博物館蔵)
[5]大坂の陣
大坂冬の陣図屏風(東京国立博物館蔵)
伝徳川家康所用金扇馬標(久能山東照宮蔵)
◎火縄銃(久能山東照宮蔵)
浅野長重所用三十六間筋兜(西ヶ谷恭弘氏蔵)
伝豊臣秀頼所用陣中床几(大阪城天守閣蔵)
(◎ 重要文化財)
[1]記念講演会
日時:5月11日(日)
講師:西ヶ谷恭弘氏(日本城郭史学会代表)
演題:鉄砲と長篠合戦
会場:21世紀館イベントホール
参加者:140人
[2]展示解説
第1回:4月27日(日) 参加者51名
第2回:5月11日(日) 参加者41名
これまで、博物館や美術館などを会場に、アイヌ文化の展示会は多数行われてきたが、大部分はアイヌ文化研究者や博物館・美術館の学芸員により企画構成され、アイヌの人たち自身の参画は少なかった。近年の世界の民族文化の展示では、民族をどう紹介するかを民族自らが決定するという方法が採用されはじめている。本展は、こうした点を踏まえて、「アイヌ自らが現代のアイヌ及び文化を語る」ことをテーマに構成された。現代アイヌ工芸作家の活動の状況やその背景、アイヌの人たちが推薦した工芸品、アイヌ文化継承の現在とこれからの展望などを資料とメッセージによって紹介した。
また、本展は「人権教育のための国連10年」に協賛する催しとして開催された。
(1)うけつぐ
[1]川上哲(木彫)
[2]計良智子(織り)
[3]星野工(刺繍・木彫)
[4]貝澤雪子(織り)
[5]貝澤幸司(木彫)
(2)かたち
[1]儀礼
[2]衣服
[3]民具
[4]工芸品
[5]アイヌの有名作家3人の象徴的な作品
(3)ひろげる
[1]現在活動している作家のさまざまな作品
[2]現在の作品と活動状況、これからへの思いについてのメッセージ
[1]記念講演会
日時:7月21日(月) 13:30〜15:00
演題:「鳥居龍蔵とアイヌ文化」
講師:国立民族学博物館教授 大塚和義氏
会場:21世紀館イベントホール
入場者:104人
[2]展示解説
第1回:7月20日(日) 参加者 34人
第2回:8月10日(日) 参加者 35人
[3]体験学習
・アイヌの楽器ムックリをつくろう
日時:7月27日(日)
10:30〜12:00、13:30〜15:00
講師:二風谷観光振興組合 貝澤徹氏・貝澤幸司氏
会場:博物館実習室
参加者:99人
・アイヌ文様を彫ってコースターをつくろう
日時:8月17日(日)
10:30〜12:00、13:30〜15:00
講師:財団法人アイヌ民族博物館 野本正博氏ほか
会場:博物館実習室
参加者:67人
[4]伝統民具の製作実演−チタラペ(花ござ)を編む
日時:8月13日(水)
10:00〜12:00、13:00〜16:00
演者:ヤイユーカラの森代表 計良智子氏
会場:21世紀館多目的活動室
入場者:302人
[5]アイヌ文化紹介ビデオの上映
第1回:7月19日(土) 入場者 25人
第2回:7月26日(土) 入場者 20人
第3回:8月 2日(土) 入場者 8人
第4回:8月12日(火) 入場者 12人
第5回:8月13日(水) 入場者 12人
第6回:8月14日(木) 入場者 8人
第7回:8月15日(金) 入場者 8人
第8回:8月16日(土) 入場者 9人
第9回:8月23日(土) 入場者 20人
第10回:8月30日(土) 入場者 26人
主催:財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構、徳島県立21世紀館、徳島県立博物館
日時:7月19日(土) 16:30〜18:10(講演会の部)
18:30〜20:30(芸能公演の部)
会場:21世紀館イベントホール及び野外劇場
[1]講演会
講師:丸山隆司(藤女子大学文学部教授)
演題:知里幸恵の言語
参加者:212名
[2]芸能公演
演目:ムックリ演奏・アイヌ古式舞踊(白糠アイヌ文化保存会)
口承文芸(中本ムツ子・千歳アイヌ文化伝承保存会長)
アイヌ民族音楽(OKI & the Far East Band)
輪踊り(フィナーレ)
参加者:727名
本企画展では、こうしたアンモナイトについて、化石の産状と保存状態、体と殻のつくり、殻の巻き方と生息姿勢、アンモナイトの進化などなど、最近の研究成果を踏まえて様々な側面から紹介した。また、平成14年度に購入した世界最大のアンモナイト(レプリカ)もこの企画展の中で披露した。
[1]アンモナイト化石の産状
[2]化石のクリーニング
[3]化石の保存状態
保存状態のいろいろ/化石の色の違い/傷跡のある化石
[4]アンモナイトの体と殻のつくり
アンモナイトの成長と殻の大きさ/殻の内部構造/ 縫合線/表面装飾/殻口の形/顎器
[5]アンモナイトの殻の巻き方
ふつう巻き(密巻き・緩巻き)/異常巻き
[6]アンモナイトの変異と多型
アンモナイトの種内変異/ディディモセラスとプラ ビトセラス/二型(右巻き・左巻き)/二型(マクロコンクとミクロコンク)
[7]アンモナイトの生息姿勢
[8]アンモナイトの殻形態と生活様式
[9]アンモナイトのなかま(頭足類)
オウムガイ類/鞘形類
[10]アンモナイトの進化(時代的変遷)
[11]徳島県産のアンモナイト
[1]記念講演会
日時:11月9日(日) 13:30〜15:00
講師:岡本 隆氏(愛媛大学理学部助教授)
演題:「アンモナイトを復元する」
会場:21世紀館イベントホール
参加者:110人
[2]企画展解説(第1、2回とも14:00〜15:00)
第1回:10月26日(日) 参加者50人
第2回:11月16日(日) 参加者45人
『アイヌ神謡集』初版本
幸恵のノート(対訳部分)
金田一京助の幸恵宛葉書
刀 (太刀銘)阿州住氏吉 1口 当館蔵
刀 備州長船祐定作 1口 海南町立博物館蔵
十文字鑓 兼元 1口 市場町立歴史民俗資料館
刀 菊紋 丹波守吉道 1口 三好町中央公民館蔵
大小 国広 興津まり氏寄贈 1組 当館蔵
稲葉通龍著『装剣奇賞』 2冊 当館蔵
堀江興成書状 2通 当館蔵
平成15年8月2日(土)〜8月10日(日)
入場者数 1,414人
(2)2003年度文化の森人権問題啓発展
平成15年12月2日(火)〜7日(日)
入場者数 911人
今後、できるだけ早い時期での常設展更新が実現するよう、その方途を探っている。
また、最近開館した博物館や展示のリニューアルを行った館に対する調査も継続してきており、15年度には次の調査を行った。
北九州市立自然史・歴史博物館、新潟市歴史博物館:新設館の展示状況の調査
15年度は、次のようなことを行った。
[1]部門展示(人文)の計画的運営と広報の強化
これまで、部門展示(人文)の展示替えについては、 長期的なスケジュールを立てていなかったが、半年程度の計画をまとめるとともに、チラシを配布して広報に努めることにした。
[2]収蔵資料公開の促進
「常設展」の項に記したトピック展示コーナーを新設したほか、新収蔵資料を総合展示に反映するよう努めた。
[3]総合展示の大テーマサインの新設
総合展示は、7つの大テーマで構成されており、天井からコーナー区分のサインを吊してあるが、目に入らない。そこで、新しく小型のサインを製作し、床面に設置した。
[4]県内博物館情報の提示
観覧者がさらに知識や経験を深めるための参考になるよう、いくつかのコーナーで関連する県内の博物館に関する情報を提示するようにした。また、徳島県博物館協議会発行の「徳島博物館マップ」を展示室内に掲示した。
[5]“びっくり箱”を使った展示室での解説の試み
展示室等において、不定期に実演や資料解説を行うために、実演用ワゴン(“びっくり箱”)を製作した。ワゴンは高さ約100×幅約100×奥行き約60
cmで、 実演(解説)者が立つ裏側の扉が観音開きに開き、大小6個の引き出しが備わっている。
試験的に3月20日(土)・21日(日)の2日間、2階常設展示室ロビーにおいて次のような内容で1回約1時間、5回の実演・解説を行った。
・復元銅鐸を鳴らしてみよう
・貝製の腕輪をつけてみよう
・古代の赤い顔料 ―辰砂とベンガラ―
各回とも5、6組の家族連れが用意した復元品どの資料に触れ、解説に耳を傾けた。合計で約80名 ほどの参加があり、おおむね良好な反応が得られた。今後も場所や担当者、テーマを変え、さまざまな実演や解説を行い、展示活性化の一助としたい。
[6]その他
見やすいラベルの作成に向けての検討、常設展関係出版物の刊行促進なども課題であり、取り組みを進めている。
2003年3月31日発行、A4判75ページ(52カラーページ)、700部+友の会増刷分300部
2003年7月19日発行、A4判168ページ(118カラーページ)、友の会増刷分300部
2003年10月15日発行、A4判48ページ(カラー)、700部+友の会増刷分700部