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■ 2017年6月 桑の実で草木染め

日時:2017年6月25日日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:桑の実で染めよう
概要:シソの葉、クワ・ヤマモモの実、リュウキュウアサガオを常温染めで染めた。クワの実、ヤマモモの実、参加者が持ってきてくれたサクラやゲッケイジュ、サンシュユを使って、通常の方法で煮て草木染めをした。
 常温染めが簡単にでき、色も鮮やかで、参加者には好評であった。また、アルカリ液につけるとみるみるうちに色が変わるのも驚かれて興味を誘っていた。
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草木染め:常温クエン酸抽出・染色法 シソ
左:シソの葉の常温染色。右:シソの葉の常温染色(赤)をアルカリで処理すると青になる。

■ 2017年7月 壁掛け飾りをつくろう① 糸の染色

 7月・8月の2回にわたって、草木染めで染めた糸を使って壁掛けを作る(7月は糸の染色、8月は壁掛け編み)。
 右の写真は、市販の染色された糸を使っているが、いろいろな草木で自分で糸を染めて、作ってみる。

日時:2017年7月22日日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:壁掛け飾りをつくろう① 糸の染色
概要:自分で染めた糸で壁掛け飾りを作る行事の試行を行った。

 タマネギ、ハンノキ、ノイバラ、クヌギ、クズなどを鍋で煮て、毛糸を染めた。また、ヤマモモ、クワ、オオキンケイギク、ノアサガオなどの花からクエン酸で染色液を染め綿やジュートの糸を染めた(常温染め)。

 鍋で煮る方法と常温染めの両方を同時進行で行ったが、実際の行事では時間的に厳しい。この点は工夫が必要である。
 参加者の一人が、一部色のついた糸を持ってきて試していたが、単色の糸よりおもしろく染まってた。とてもおもしろいと思ったので、検討の余地がある。
 以前参加者から夏期は熱いので鍋で煮るのはたいへんと指摘があったが、今回結構室温が上がったので開催時期は要検討であることが確かめられた。

■ 2017年8月 壁掛け飾りをつくろう② 編み込み

日時:2017年8月19日土曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:壁掛けを飾りつくろう2 編み込み

概要:7月に染めた糸で壁飾りを編んだ。
 まず、段ボールをA4サイズに切って、2枚合わせて、ガムテープでとめた。 その上下に1センチ間隔で切れ目を入れた。 縦糸と横糸の2本を選び、縦糸を切れ目にひっかけて上下に張って、 横糸をヘアピンにひっかけて、縦糸にあんでいく。 途中編み方をかえたり、糸をかえたりして変化を出す。
 段ボールを切る際にカッターを使うが怪我をしないように注意が必要。
 今回、時間内では完成しなかった人がほとんどなので、行事を行う場合は、もう少し小さめの段ボールを用意する、太い糸を用意するなどの工夫が必要であることがわかった。
 今までの成果により、草木染めでは出しにくい、緑や青の糸も染色できるようになったので、使える色の幅が広くなった。
 前回、徳島新聞の取材があり、記事になったので参加者が増えた。
 右の写真はメンバーの一人一宮さんが作成したものを後日持ってきてくれたものです。花かごをモチーフにしたとおっしゃっていましたが、とてもすてきな壁掛けでした。


9月17日に開催する予定の「色鮮やかな紙を漉こう」は台風のため中止になりました。この企画は11月に再度行われることになりました。

■ 2017年10月 どんぐりホットケーキの試作

日時:2017年10月15日日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:どんぐりホットケーキの試作
概要: 次週開催予定の行事「ドングリホットケーキをつくろう」の予行を行い、行事の工夫を検討した。

左:クヌギの皮を剥いて重曹で煮たもの。右:それを水洗したもの。

 あらかじめ採集しておいたクヌギ、シラカシ、ウバメガシを重曹で1時間似て、流水で灰汁をとった。しかし、苦みが残り、特にクヌギは苦くて食用にしにくい感じであった。
 マテバシイの実をフライパンで炒って皮を剥き、ミルで砕き、フルイでふるって粉にした。一部大きめの塊で残したものも作った。
 ホットケーキミックス100gに対して、マテバシイの粉25gを混ぜ、卵1個と牛乳を入れて混ぜ合わせ、フライパンで焼いた。
 同様にして、粉を荒くひいたものと、ウバメガシの粉を混ぜたものの合計3種類のホットケーキを作った。
 細かい粉を使ったものはおいしく食べられたが、ドングリを食べている感じがしなかった。むしろ塊を残したものの方がドングリを食べている感じがするので、実際の行事ではフルイを使って粉を細かくする工程を除いてもよい感じである。

 ウバメガシについてはあく抜きが十分ではないかもと思われたが、おいしく食べられたので、行事でやってみてもよいかもしれない

 残念ながら本番の行事はまたもや台風のために中止になってしまった。そこで、クヌギの実の皮を剥いて煮てから、水洗するのをやめて、クヌギの実の皮を剥き、5日間ほど水洗、その後1時間ほど重曹で煮た後、粉にしてホットケーキを焼いた。前回にくらべて灰汁がなくなり、おいしく食べることができた。

■ 2017年11月 色鮮やかな紙を漉こう

日時:2017年11月11日土曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:色鮮やかな紙を漉こう
概要:9月に台風で中止になったものである。12月に普及行事「みどりを楽しもう・味わおう『わりばしで年賀状を作ろう』」があり、その試行を行った。

 まずは草木染めの材料の調整をした。
 あらかじめ採集してきたクサギの実を実と萼に分けた。萼はクエン酸に漬け込み、実は来月使用予定。
 ベランダに植えられているヒサカキの実を集めた。
 パルプにする工程を説明し、割り箸のパルプの攪拌を行った。
 あらかじめ染めておいたパルプで紙を漉いた。

 草木染めのパルプは、最初は色が鮮やかであったものの、ユズリハの実やヤナギバルイラソウの花で染めたものは水洗の途中で色が消えてしまった。一方、キハダ、ヒメヒオウギズイセン、ブルーベリーなどは水洗でも色が消えずに色つきの紙ができた。
 漉いた紙は現在乾燥中で、どんなものができるのか楽しみである。

草木染めのパルプ。左から:ヤマモモ(アルカリ処理)、ヤマモモ、ツツジ、ヤマツツジ、キハダ、ペチュニア(アルカリ処理)、ペチュニア、ムクゲ、ヤナギバルイラソウ、ミツマタ。


■ 2017年12月 秋~冬の草木染め① 染色

日時:2017年12月24日日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:秋~冬の草木染め① 染色
概要:いろいろな草木で毛糸を染めて、マフラーを編む。その1回目。

 12月から2月は、草木ぞめ、編み込み、編み込み+レジンでワンポイント飾り作成の3回にわたり、毛糸を草木染めして、それでマフラーや帽子を編むのにチャレンジしてみる。その1回目の草木染め。

  1. わりばしを使って、白の毛糸を染色できるようまとめた。
  2. 中性洗剤を入れた鍋で毛糸を煮て脂分を落とした。
  3. キハダ、タマネギ、ノイバラ、ビワ、シャリンバイ、クサギを水で煮て、染液をとった。
  4. 染液に毛糸を入れて煮て、水洗、媒染剤、水洗を繰り返して染色した。
  5. サザンカやアサガオの花、ブルーベリーやフウ、ツタなどの落ち葉を使い、クエン酸常温染めで毛糸を染めた。
 タマネギの皮はきれいなオレンジ色に染まった(右の写真下、ミョウバン媒染)。クエン酸常温染めのものも赤系のきれいな色に染まった(下の写真左)。赤、青、黄色などカラフルな糸ができた。

左:サザンカの花びらでクエン酸常温染めした毛糸。右:いろいろな色で染まった毛糸。

 次回(1月)は、今回染めた糸で次回はマフラーなどを編む予定。

■ 2018年1月 秋~冬の草木染め②  編み込み

日時:2018年1月28日日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:秋~冬の草木染め②  編み込み
概要:いろいろな草木で毛糸を染めて、マフラーを編む。その2回目。

  1. 12月の出席者に自分で染めた糸を取ってもらう。
  2. 新規参加者に好きな糸をとってもらう。
  3. 100円ショップで売られている編み機と編み棒を選んでもらう。初心者にも簡単にマフラー、ペットボトルカバー、ポンポンなどが作れるキットとのこと。
  4. 編みやすいように糸をほどいて巻き直す。
  5. 編み機の説明書を見て編む。
 
右の写真はすべてシャリンバイの実で染めた毛糸。同じ染料でも媒染材やPHを変えるといろいろな色が出る。逆に言うと、同じ色を出すのは難しいので、均一な色に糸を染めるときには一気にたくさんの糸を染めた方がよい。
染めた糸を巻き直すのに、からまって、時間がかかった。染める際にからまらないような糸の束ね方を検討する必要がある。

熱心に糸を選んだり、巻いたり、編む参加者。

 次回(2月)は、編み込みの続きとレジンでワンポイント飾り作成


■ 2018年2月 秋~冬の草木染め③ 続きとワンポイント飾り作成

日時:2018年2月4日 日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:秋~冬の草木染め③  編み込みの続きとレジンでワンポイント飾り作成
概要:前回の続きで毛糸でマフラーなどを編むのと、マフラーなどにつけるワンポイント飾りをレジンで工作した。

  1. 前回の欠席者に好きな糸をとってもらう。
  2. マフラーなどにつけるワンポイント飾りをレジン作る。
  3. ビデオでレジン工作の方法について勉強する
  4. 100円ショップで売られているレジンの枠を選んでもらう。
  5. 中に入れる材料を選ぶ。
  6. レジンを流し込んで、ブラックライトで固める。
 写真右上は、中山さんの網みかけのマフラー。クサギの実で染めた毛糸がよい味を出している(実物はもう少し青い色)。
 写真右下は、みんなで夢中になってレジンを流し込んだり、パーツを並べている。1回目は練習で、2回目になるとすごく上達。マニュキュアで宇宙塗にも挑戦。みんなレジン工作は初めてであるが、なかなか素敵なものができた。

完成したレジン飾り。下のものは蓄光素材を入れて、ブラックライトで光る(写真下右)ようにしている。

 レジン工作は楽しいけれど、今回のように草木染に関連させると、行事の実施回数が多くなる。単独で行う内容を検討すべきか。
 次回(3月)は、タンポポコーヒーとタンポポのカップケーキ作り



 会員の一人一宮さんが、完成品を持ってきてくれました。


上左:レジン工作。スマートフォン用イヤホンジャックとイヤリング。上右:ペットボトルカバー。毛糸はサザンカで染色。下:マフラー、毛糸はピンクがビワの葉、濃い茶色がノイバラで染色したもの。

とても素敵なものができました。


■ 2018年3月 タンポポコーヒーとタンポポのカップケーキ作り

日時:2018年3月18日日曜日 13:00~16:00
場所:博物館実習室
内容:タンポポコーヒーとタンポポのカップケーキ作り
概要:25日に開催する「タンポポコーヒーでティータイム」の予行。

  1. あらかじめ採集してきたタンポポの根を洗った。
  2. 小さく刻みフライパンで炒めた。ミルで細かく砕いて粉にした。
  3. 粉をティーパックに入れてお湯を注ぎ、タンポポコーヒーにした。
  4. ホットケーキミックスと粉を混ぜて、カップケーキ型に入れてオーブントースターで焼いた。

 タンポポコーヒーはほうじ茶のような感じで飲みやすかった。これは、ミルで細かく砕いた後にフライパンで再度いらなかったためである、コーヒの風味を強くした方がよければ、再度炒る必要がある。
 ケーキはとてもおいしく食べることができた。
 毎年の行事であるが、手順など忘れていることも多いので、予行があると安心して行事ができた。本番の行事もうまくいき参加者には喜んでもらえた。


上左:掘ってきたタンポポの根。上右:ひたすら洗う。下左:洗えた根。下右:タンポポの根の粉を入れたケーキ。

 次回(4月)は、簡単草木染めの試行


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