ジュ二ア学芸員講座 ブラックライト編とは

photo ジュ二ア学芸員講座
 2017年夏に、県立博物館では小学校高学年と中学生を対象に「ホンモノに触れて、ひと味ちがった博物館を体験しよう!」をキャッチフレーズに「ジュ二ア学芸員講座」が開催されました。
 自然系と人文系の2つのコースにわかれて、さまざまな体験や発見を通じて、最後には資料を展示しました。
 情報は随時Facebook等を通じて公開しました。
 その自然系のカリキュラムがブラックライトで光るさまざまなものを探して展示することでした.

 

自然コースの内容は?

 期間は2017年8月2日から8月4日までの3日間で,自然系のコースは小学校5年生以上,中学生の計16名の参加がありました.

当日の配布資料  

スケジュール
○8/2(水) 10:00~12:00
 全体の説明。館内見学。
○8/2(水) 13:00~14:00 担当:小川学芸員
 趣旨説明。ブラックライトの扱い方説明。自宅に帰ってから、身の回りの光るものを探す。
○8/2(水) 14:00~16:00 担当:中尾学芸員
  地学資料の扱い方を学ぶ。地学収蔵庫での蛍光物質探し(鉱物)。
○8/3(木) 10:00~12:00 担当:小川学芸員
  光る植物を探してみよう。写真撮影をしてみよう。
○8/3(木) 13::00~16:00 担当:山田学芸員
  無脊椎動物資料の扱い方を学ぶ。生物収蔵庫での蛍光物質探し(貝類)。
○8/4(金) 10:00~12:00、13::00~16:00 担当:小川学芸員
  収蔵庫で見つけたものや自宅で見つけたものなど光るものを持ち寄って、展示を行う。
  展示の際の注意点を学ぶ。

8月2日午前:全体の説明、館内見学

 館長から話を聞いたり、担当学芸員から説明を受けました。最初はちょっとおっかなびっくりな子供たちです。館内見学も終えてちょっと一息。

地学収蔵庫

館長からの話を聞く

地学収蔵庫

収蔵庫見学

 

8月2日午後:地学収蔵庫で光る鉱物を探す

 まず、2つのグループにわかれ、地学収蔵庫での鉱物にブラックライトをあてて光るものを探しました。その中から自分が展示したいと思うものを選んでコンテナに詰めて運びました。

地学収蔵庫

地学収蔵庫で説明を受ける

地学収蔵庫

地学収蔵庫で見つけた光るもの

 

8月3日午前:光る資料の撮影

 そして,光る資料を写真撮影しました。ちょっと撮影の仕方を教えただけですが、いろいろ工夫をしながら、大人顔負けの写真を撮影してくれました。

地学収蔵庫

子供たちが撮影する

地学収蔵庫

撮影されたホッペカタベガイ

 

8月3日午後:生物収蔵庫で光る貝を探す

 次に、生物収蔵庫で、貝にブラックライトをあてて光るものを探しました。ラベルがなくならないよう注意しながら、展示用の候補として、コンテナに詰めて運びました。このようにしながら、自分たちが光るものを発見する喜びに加えて、資料の扱い方を学びました。

生物収蔵庫

資料の扱い方を学んだあとに
自分の好きな昆虫の標本を見る

生物収蔵庫

貝の標本にブラックライトをあてて
光るものを探す

 

宿題:家で光るものを探す。

 子供たちが100円ショップで売られていた簡易のブラックライトを使って、自分の家で光るものを見つけて持ち寄りました。

通常光

通常光

紫外線

紫外線

 

通常光

通常光

紫外線

紫外線

 

通常光

通常光

紫外線

紫外線

 

8月4日:展示を検討し、実際に並べていく

 最後に,収蔵庫で見つけたものや自宅で見つけたものなどで光るものを持ち寄って,のぞきの展示ケース2台分の展示を行いました。まずは、自分が推薦する展示資料を発表してもらい、その理由についても述べてもらいました。そしてみんなで展示資料を決めました。次に、展示ケースの大きさに切った紙の上に資料を並べて実際に展示できるのか、どのような配置にするとよいのかなどを検討しました。
 展示の資料が決まったら、それらのラベルをパソコンで印刷して、切っていきました。そして、2階の展示スペースにおかれた、のぞきの展示ケース2台分に展示していきました。

地学収蔵庫

資料を並べてみんなで議論

地学収蔵庫

いよいよ展示

 

ケースの後ろには展示パネルを立てて、解説やジュニア学芸員が撮影した蛍光画像に加えて, 手書きの感想を掲載しました。

展示パネル

解説パネル

 

展示の様子

LED

展示の概観

 

地学収蔵庫

鉱物や化石

地学収蔵庫

ブラックライトオン

 

 展示は8月5日から9月3日まで,常設展示室入り口で公開しました。作業したのは3日間という短い期間ではあったものの,博物館の基本的活動である,調査・研究,収集・保存,展示を体験することができました。参加者からの感想では,意外なものが光るということに対する驚きや発見の喜びなど,またこのような機会があれば参加したいということが寄せられました.

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