目次 CONTENTS

秩父帯
クサリサンゴ
ハチノスサンゴ
ダオネラ
オキシトマ
モノチス
ホモミア
物部川層群
フィロパキセラス
マリエラ
プテロトリゴニア
プテリネラ
ピンナ
クラドフレビス
ニルソニア
イグアノドン科の恐竜の歯化石
和泉層群
プラビトセラス
ディディモセラス
パキディスカス
パキディスカス
ゴードリセラス
ナノナビス
プリューログラマトドン
ヤーディア
クリソコルス
イノセラムス
コダイアマモ
ランダイコウバシ
六放サンゴ
トリオニクス
四万十帯・勝田層群・森山層・鳴門海峡海底の地層
プロトバーギュラリア
ビカリア
カケハタアカガイ
キイキリガイダマシ
シカの肩甲骨
ナウマンゾウ
トウキョウホタテ

トウキョウホタテ

Patinopecten (Mizuhopecten) tokyoensis

時代:第四紀更新世 (Pleistocene)
 トウキョウホタテは、日本列島各地の鮮新世せんしんせい更新世こうしんせいの地層から産出する二枚貝です。ホタテガイによく似ていて、大きさもだいたい同じくらいです。関東地方の中期更新世の地層から多産します。
 鳴門海峡の播磨灘はりまなだ側では、これまでに数十個のトウキョ ウホタテが漁網にかかって採集されています。これらの化石は、青っぽい泥岩の中に、トリガイやアカガイなどの内湾性の貝類といっしょに入っています。放射線炭素ほうしゃせんたんそによる年代測定で、最終氷期ピーク直前の3〜4万年前のものであることがわかりました。
 この時期の貝化石は全国的にも珍しく、たいへん貴重です。

※最近、年代層序尺度の新定義により第四紀の区分がなくなりましたが、本書では旧定義の尺度を利用しています。
鳴門海峡北西海域の海底
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